ミャンマー人の名前

02 07, 2016
ミャンマー人の名前のつけ方

ミャンマー人は苗字を持たないという話は有名。しかも自分の意思で名前を変えることができる。つまり、苗字がないので結婚によってどちらかの名前が変わるということはないが、例えば人生の転機などに自分で名前を変えることができ、その際に行政上の手続きはない。行政上の手続きが無いというのはさすがに今後変わっていくのではないかという気がするが。

一方で敬称、○○おじさん、○○先生、○○将軍といった称号が名前の一部のように用いられている。例えば国連事務総長を経験したウ・タントでいえば、ウは男性に対する敬称で、名前はタントである。つまりウ・タントはタントさんという意味だが検索してみるとウィキペディアでもウ・タントが記事名になっている。このタントというのはミャンマー風に発音すれば「タン」になるらしい。写真も残っているような時代の偉人がこんな短い名前だと、我々としてはどうも落ち着かない。

ウ・タントの例に見られるように、ミャンマー人の名前はかつては1音節が基本だったそうだ。しかも苗字が無いわけだから、昔のビルマ人はヌーとかスーとかチーばっかりだったということになる。それが1890年代くらいからじょじょに長くなったということらしい。この現象は西洋の影響と片付けられることが多いが、タントミント(Thant Myint-U)という学者は違う見解を示している。彼によれば、ミャンマーが大英帝国に組み込まれる以前、身分制度が残っていた王国時代には身分、出自を表わす尊称が苗字のような役割を持ち、世襲されていたらしい。身分制度の崩壊のために、不本意ながら、名前が極端に短くなってしまったということのようだ。その後、さすがに不便だったのか少しずつ長くなっていったそうだ。

例をあげれば、アウンサンスーチーは4音節。彼女の父、アウンサン将軍は2音節、祖父母はファとスーで1音節なのでだんだん長くなっているのがわかる。アウンサン将軍の娘、アウンサンスーチーの「アウンサン」は父から、「スー」は祖母、「チー」は母から取られている。親から名前をもらうというのは流行しているらしいが、厳密には苗字ではない。アウンサンスーチーは、勘違いされがちだが、性を含まない、区切る場所のない個人名である。しかし外国人と結婚したり、外国に移住する場合には、名前の中の家系を象徴するような部分を苗字とすることもあるらしい。アウンサンスーチーで言えばアウンサン・スーチーといったところだろう。たしかに、我々にしてみればこのほうがすっきりする。
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論理演算

11 14, 2010
推理地に


ンピューターが 0 と 1 だけで動いていることは有名だけど、どのようにして演算を行っているのかは意外と知られていない。この前、たまたまそのメカニズムを知る機会があったので紹介してみたいと思う。

ンピューターの演算に真空管やらトランジスタが関わってくる。これらは、要はスイッチで、つまりコンピューターが扱う 0 と 1 はスイッチの on、off のこと。オン、オフだけで3Dのゲームを表現してるなんて俄かには信じがたい。そうでもない? でも疑問に思っていた人にとってはたいそうスッキリする話になるんじゃないかと思う。

くの場合、コンピューターというと「計算機」というイメージが強くて、それが想像力を阻害していたように思う。オン、オフでどうやって[ 1 + 1 = 10 ]を表現するのだろう、と考えるとなかなか答えが出ない。

ンピューターは「四則演算(足し算、掛け算など)」を行う「計算機」ではなく、「論理演算」を行う「演算機」だということ。そう、CPUが演算装置だなんて有名なはずなんだけど、演算が何かよくわかっていなかった。

x は y ですか? yes/no


れがコンピューターの正体。これだけで足し算をするし、3Dゲームも音楽ソフトもギャルゲも動かす。これはすごい!

空管、トランジスタが主に用いられてきたが、実は論理回路を理解するにはリレーがわかりやすいんじゃないかと思う。電磁石に電気を通すことで、スイッチを吸いつけてオン/オフの動作を行う。これは単純でいい。

本の回路をイメージして、下の一本にだけ通電しているとする。上の回路が入力で、つまり入力は[ 0 ]。そのとき下の回路、出力は[ 1 ]。上の回路に電気を通すと、電磁石に通電し、下のスイッチが上に吸い上げられて断線、オフになるとする。すると、入力が[ 1 ]の時、出力は[ 0 ]。これをnot回路という。

[ not ]
x が not = 0 だったら true = 1 を返す



て、論理演算にはあと and回路と or回路が必要だ。and回路は2つの入力をもち、2つの入力がともに true = 1 だった場合にのみ true = 1 を返す。これはリレーを直列に2つ並べれば実現する。

[ and ]
x が true = 1
 かつ(and)
y が true = 1 だったら true = 1 を返す



or回路は2つの入力を持ち、2つのうちのどちらかが true = 1 ならば true = 1 を返す。これはリレーを並列に並べれば実現する。

[ or ]
x が true = 1
  か(or)
y が true = 1 だったら true = 1 を返す



[ not ][ and ][ or ]ができた。この回路はまさにプログラム言語そのものだ。プログラミングをかじったことがある人なら、これにあと四則演算なんかがあればいろいろできそうな気がするに違いない。というわけで、この三つを使って「2進数の足し算」を表現してみる。回路図にすると大変わかりやすいのだが、せっかくなので(面倒なので)想像してもらうことにする。


plus回路は2つの入力を持ち、2つの出力を持つ。出力が2つなのは、2進数なので 1 + 1 = 10 二桁になる。そして記憶しながら繰り上げれば何桁でも計算できる。

[ plus ] 入力 x y 、出力 a b
x と y がともに 1 だったら、a は 1

次のうちのどちらかならば b は 1
 x が 0 かつ、y が 1 の場合
 あるいは
 x が 1 かつ、y が 0 の場合


つまりこうなる。
a = ([and] x y) 
b = ([or] ([and] ([not] x)
( y ))
([and] ( x )
([not] y)))


0 + 0、0 + 1、1 + 0、1 + 1、どれを当てはめてもうまく機能する。というわけでスイッチから論理演算、そして足し算の回路が作れることがわかっていただけたと思う。足し算ができれば引き算も掛け算も割り算もできそうだと想像できると思う。これらの回路とレジスタという記憶装置を組み合わせればCPUが出来上がる。


近はプログラミング環境も整えやすくて、こんなこと知らなくてもゲームでも何でも作れる。だけど、深く関わるならこのへんをブラックボックスのままにして置くのもなかなか気持ち悪い。
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沈み行くツバルと「.tv」ドメインと国連加盟

04 07, 2010
437px-Nanumea.jpg

巡回サイトのいくつかに、おもいきり日本語サイトなのにもかかわらず「.tv」で終わるURLがあったので、気になって調べてみた。

テレビ局でもないのに「.tv」とな?

まず、ドメインとは何か、を簡単に説明したい。といっても、住所みたいなものだ、ということはだれでも想像がつきそうなので、もう少しだけ踏み込む。

http://theseagull.blog11.fc2.com/

「.com」がトップレベルドメイン。
良く見るであろうドメインは他に「.com」「.org」「.jp」などがある。この中で「.jp」は少し性質が違う。つまりドメインは二つに大別できる



ジェネリックトップレベルドメイン(gTLD)

「.com」「.net」「.org」など。gTLDには米軍用のドメイン「.mil」があったりと、インターネット初期に割り振られたドメインがgTLD。



その後、インターネットのグローバルな広まりを受けて、1991年に各国にドメインが割り振られた。日本は「.jp」、中国なら「.cn」。「.tv」はツバル。

これが、国別コードトップレベルドメイン(ccTLD)

ccTLDは、ICANNによって認定された「レジストリ」と呼ばれる組織が管理を行なう。日本のJPドメインを管理するレジストリはJPRS(株式会社日本レジストリサービス)。

「.jp」がほしい場合は、JPRSにお願いすると、セカンドレベルドメインを割り振ってもらえる。たとえば「.co.jp」。この「.co.jp」はJPRSが企業向けに割り振ったドメインになる。さらに、企業名などをサードレベルドメインにすれば自社のサイトを持つことができる。


ccTLDはそれぞれのレジストリが個別に管理をしているので、国によって状況がことなる。たとえばその国に居住している者にしか発行されなかったり、もちろん値段もまちまちだったりという具合。


ツバルの場合はというと、ドメインの管理権をまるっと売り飛ばした

2000年、「.tv」をアメリカの会社(dot TV)に、約10年間にわたって合計5000万ドルを受け取る契約を交わした。 この売却益を元に、ツバルは2000年に189番目の国連加盟を果たした。国土が沈みつつあるツバルにとって、国連への加盟は大きな意味を持つのです。



「.tv」の場合、ぼくのブックマークに二つも入ってるくらいだから結構見かけるみたいなのですが、売れるドメインもあれば、売れないドメインもあるみたい。

「.tv」はテレビ関係の企業にとっては魅力的だ。検索すればやはりテレビ関係のサイトがでてくる。さらにツバルは没しつつある国として知名度があり、環境問題に対する関心の高さも「.tv」ドメインの価値を後押しする。いきさつを知っている人も少なからずいるだろうし、すると「.tv」をドメインにすることで企業のイメージアップにもつながるかもしれない。

売れなかったドメインとしてネパールの「.np」というのがある。いまいちピンとこないのでしょうか。ぼくは真っ先にノープロブレムを連想しました。クレームすらもノープロブレムで切り抜ける。ドットNP。
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ソメイヨシノ

04 04, 2010
800px-Someiyoshino.jpg


ソメイヨシノの由来は長らく不明だったものの、2007年に遺伝子解析によりエドヒガン系のコマツオトメとオオシマザクラの交配種であることがわかった。

そのためソメイヨシノを作り出すこともできるのだが、狭義のソメイヨシノ、『ソメイヨシノ ’ソメイヨシノ’』は接木でしか増やすことができない。ソメイヨシノの種子には発芽能力がない。根が弱いため挿し木で増やすこともできない。通常ソメイヨシノの台木にはヤマザクラが使われ、ソメイヨシノの脇芽が伸びているように見えるのはソメイヨシノではなくヤマザクラである。つまり狭義のソメイヨシノは、全て人為的に殖やされたもので、一本のソメイヨシノのクローンということになる。


全てのソメイヨシノがクローンという、このことが全国で一斉に開花するという日本独自の風情に一役買っている半面、交配により新たな耐性を得ることができないというソメイヨシノの弱さでもある。

ソメイヨシノはとにかく弱い。害虫駆除が欠かせなかったり、せっかく植えても排ガスに負けて枯れてしまったりと、コストがかかる。それでもソメイヨシノでなければいけない理由というのがある。葉が出るよりも前に花が開くというエドヒガンの性質、オオシマザクラの大きくて整った花弁。ソメイヨシノはこの二つの重要な性質を併せ持っている。


サクラは本来丈夫な品種で、日本三大桜は全て樹齢1000年を超える古木であり、老木であっても綺麗に花を咲かせる。それに対してソメイヨシノの寿命は60年といわれている。台木のヤマザクラの根がソメイヨシノの根に置き換わると、腐朽菌に犯されてしまうのだそうだ。


今日、戦後に植えられたソメイヨシノの多くが寿命を迎えている。全国各地でソメイヨシノの植え替えが行われているのだが、害虫に弱い、寿命が短いなど、コストのかかるソメイヨシノは嫌われ、ソメイヨシノの親である「コマツオトメ」やエドヒガン系の他の品種に植え替えられるところもあるそうだ。そうなると桜前線も輪郭がぼやけたものになってくるのかもしれない。

ちなみに「サクラ切る馬鹿」などといわれるが、これは『何があってもサクラの枝は切るべきではない』という意味ではない。サクラは切り口の処理を丁寧に行わなければ腐りやすく、剪定が難しい。ソメイヨシノでも正しい剪定を施せば寿命が延ばせることが知られている。
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元バックパッカーの引きこもり、世界に飛び出す引きこもり。当初は役立つ情報を、と思っていたんだけど自分の興味しか書けないね。

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